ヒストリカルゾーン | 宇都宮大学

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Historical Zone
-ヒストリカルゾーン-
峰キャンパス北西部には、宇都宮高等農林学校時代の面影を残す
峰ヶ丘講堂
=登録有形文化財、
石蔵
、庭園(
フランス式庭園
=登録記念物、
イギリス式庭園

日本式庭園
)とそれらを見渡す
UUプラザ
からなる美しい景観を誇る一帯があります。
宇都宮大学は、およそ100年前と変わらぬその姿を"ヒストリカルゾーン"として、長い間受け継いできた景観と精神を次の100年へと引き継いでいくよう努めています。
構成施設紹介
画像でみる100年の変遷
ヒストリカルゾーンの整備
構成施設紹介
峰ヶ丘講堂
石蔵
UUプラザ
フランス式庭園
イギリス式庭園
日本式庭園
峰ヶ丘講堂
峰ヶ丘講堂は、宇都宮大学の前身である宇都宮高等農林学校(1922 年開学)の講堂として1924(大正13)年に竣工しました。
1970 年代には、学園紛争により講堂としての使用が不可能となり、長い間、学生がサークル活動の部室として利用してきました。その後、施設の保全・改修を求める多くの要望を受け、本学同窓生を中心とした有志による寄附金等に支えられ、2008(平成20)年から2009(平成21)年にかけて改修工事を行いました。これにより、竣工当時の姿に復元することができました。2010(平成22)年には名称を公募し、学内外からの応募93 点の中から『峰ヶ丘講堂』に決定しました。
装飾的な柱や窓、照明、漆喰壁など随所に大正時代の面影を残す美しい建物は、2017(平成29)年に「登録有形文化財(建造物)」に登録され、大学の公式行事や学生活動に利用されています。また、地域の方々にも講演会や展覧会、コンサートのほか、テレビドラマや映画の撮影場所としてもご利用いただいており、宇都宮大学のシンボル的な存在として広く親しまれています。
峰ヶ丘講堂の利用申込
石蔵
石蔵は、宇都宮高等農林学校設置2年後の1924(大正13)年に図書館の書庫として宇都宮市特産の大谷石を使用して建てられました。1969(昭和44)年に新図書館が竣工した後は学生サークルの活動場所として使用されていましたが、2011(平成23)年の東日本大震災で屋根瓦が落ち、安全対策が確保できないことからしばらく使用されていませんでした。
しかしながら、地元の石材を使用した歴史ある建物であることから、耐震改修を行い、内部構造を見学できる計画を立てているところです。
石蔵ストリートビュー
UUプラザ
UUプラザは、宇都宮高等農林学校本館があった場所に1970年福利厚生施設として建てられましたが、現在は宇都宮大学と地域の皆様をつなぐ架け橋として活用されています。建物南側に並ぶ大谷石のカウンターとベンチは、訪れた方の憩いのスペースになっています。建物内各所には、本学卒業生の故松本哲男氏と故臼井永雄氏のご遺族から寄贈いただいた多くの絵画を展示しております。
庭園と絵画を同時に楽しめる皆様の交流の場として、大学行事で使うとき以外は、自由にお使いいただいています。
UUプラザの利用申込
庭園
庭園は、農学部の前身である宇都宮高等農林学校の開校に際し、1923(大正12)年教職員により造園設計が行われました。その後、学生や地域の青年団の方々のご協力をいただき、3年後の1926(大正15)年の秋に完成しました。完成した折には、当時の校長が私財を投じて庭園中央部(現在の日本式庭園南側)に記念碑を設置しました。その記念碑は現在も残っており、碑文からは庭園が完成した喜びが伝わってきます。
現在は、フランス式庭園、イギリス式庭園、日本式庭園の3エリアに分かれています。
フランス式庭園
フランス式庭園は、左右対称の幾何学模様を描くように造られ、庭園が今のデザインとなったのは1941(昭和16)年頃からです。作庭当時の歴史をうかがい知ることができ、日本庭園史における西洋式庭園の作庭例としても貴重なものです。
2003(平成15)年には宇都宮市の「うつのみや百景」に選定され、2017(平成29)年には「登録記念物(名勝地)」に登録されました。また、縦横に走る大谷石の園路は、2018(平成30)年に宇都宮市が認定を受けた日本遺産のストーリーの一端を担っています。学生がベンチでお弁当を広げたり、近隣の方々が散策したりと多くの方から憩いの場として親しまれています。
フランス式庭園空撮映像
イギリス式庭園
イギリス式庭園は峰ヶ丘講堂南側に位置し、樹木や蔓植物、花の咲く木々が異空間を醸し出しています。造園当時の写真を見ると、樹高はまだ低く、曲線の園路が縦横に走り開放的で明るい雰囲気の一体だったことを伺い知ることができます。
園の北側には、農学部創立50周年の記念碑が設置されています。
また、高木と危険樹木を伐採したり、新たな植栽を施したりすることにより、イギリス式庭園から峰ヶ丘講堂を望む景色が一層美しく見えるようになりました。
日本式庭園
日本式庭園はイギリス式庭園の東側に位置し、築山(ロックガーデン)と池で構成された比較的小ぶりの庭園です。戦争中は泰安殿が建っていましたが、戦後撤去し、古賀志山と秩父から運んだ石を使ったロックガーデンと池を造成しました。池には睡蓮が咲き、カモやカワセミなどの野鳥もしばしば目撃されます。
南側には、宇都宮高等農林学校初代校長が庭園造園を記念して建立した碑があります。
画像で観る100年の変遷
宇都宮高等農林学校が宇都宮市峰町に開校した当初から、当時の姿を垣間見ることのできる写真が多く残されています。
大学に保管されていたもの、卒業生の方々が提供してくださったもの、周年記念誌に収められていたものなど多くの方々の思いが残されたモノクロ写真を画像処理でカラー化したものをご紹介いたします。百年の歴史の中で幾多の変遷を経ながら、もう見ることのできない景色、変わらず美しさを保ったままの景色をお楽しみいただけますと幸いです。
画像で観る100年の変遷
ヒストリカルゾーンの整備
およそ100年の歴史を持つヒストリカルゾーンを次世代へ繋げるため、良いところはさらに魅力的に、そうでないところは改善を施す必要があります。
この場所には、長い歴史の中で学内外の多くの方々の寄附金や勤労奉仕によって造成されたり改修されたりしてきたという精神が宿っています。その精神を後世へ引き継ぐために計画的な環境整備を行い、新たな100年の歴史を作ってまいります。
第一期整備(2022年度~2023年度)
峰ヶ丘講堂、UUプラザ、石蔵を重点的に整備しました。
峰ヶ丘講堂は、学会やセミナーでの利用も多いことから、プロジェクター投影画面を大きくするためステージ壁をスクリーン塗料で塗布したほか、ユニバーサルデザインの視点から、講堂西側にスロープと駐車スペース及びトイレへ続く渡り屋根を設置しました。
UUプラザの2階北側へ壁を設置する改修を行い、教育学部卒業生で日本画家の故松本哲男氏と洋画家の故臼井永雄氏のご遺族から寄贈された多くの絵画を展示しています。
旧図書館書庫の石蔵は2棟ありましたが、高等農林学校時代に建てられたA棟のみを残すこととし、B棟を解体撤去しました。これにより、イギリス式庭園側から講堂南側の視認性が格段に改善しました。
このほか、講堂周辺やイギリス式・日本式庭園の危険樹木等を伐採し、第二期整備計画へと続く整備を行いました。
第二期整備計画(2024年度~2026年度)
庭園が完成したのが1926年でした。100年後の2026年を完成目標に、峰ヶ丘講堂周辺と庭園の植栽整備、石蔵A棟の改修を行います。
講堂周辺
宇都宮高等農林学校時代、峰ヶ丘講堂東側と本館(現UUプラザが建つ場所)西側は渡り廊下で繋がっていました。講堂、シンボルツリーとなるイチョウの木を中心に芝生を貼り、渡り廊下の跡地にパーゴラを設置します。
石蔵は耐震改修を行い、内部構造を見学できるような計画を立てています。峰ヶ丘講堂南側から東側へ抜ける園路を通してその周辺は芝生広場とし、講堂と石蔵の一体感を創出します。
講堂西側は、ハーブ園、実のなる木、役に立つ木、香りのよい木、秋の七草のエリアを設けて学びの要素を取り入れた植栽を行います。
庭園
イギリス式庭園は、既存林を活かしながら地域の林床植物が育つような環境を作り、造園当初の曲線園路のオマージュから、樹木を縫うように園路を巡らせ、散策しながら四季折々の花の観賞を楽しめるようにします。
日本式庭園は、既存の樹木、築山、自然石をそのままに、築山には暑さに強くロックガーデン向きの宿根草を植栽します。
フランス式庭園は、植栽の剪定や刈込みを計画的に行い、作庭計画当初の大きさに近づけていくとともに植物の活性化を狙います。
寄附金の募集について
登録有形文化財の峰ヶ丘講堂を保存維持するためには、定期的に内外装の修繕工事を行う必要があります。石蔵を保存維持するためには、相応の耐震補強や修繕を行う必要があります。登録記念物及び日本遺産の構成物となっているフランス式庭園も定期的な大谷石園路の更新が必要になります。庭園一帯の植物の維持管理にも毎年一定額の費用が発生します。
ヒストリカルゾーン整備のために、みなさまの暖かいご支援を心からお待ちしております。
宇都宮大学3C基金
参考文献
・宇都宮大学農学部創立五十周年記念史
・宇都宮大学農学部創立六十周年史
・宇都宮大学農学部創立八十周年記念誌
・宇都宮大学四十年史