国際博覧会 - Wikipedia
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万国博覧会 (シュトックハウゼン)
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"国際博覧会"
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2010年5月
1900年の
パリ万国博覧会
国際博覧会
(こくさいはくらんかい、
Exposition universelle
Universal Exposition
)は、
国際博覧会条約
(BIE条約、1928年成立)に基づいて行われる複数の国が参加する
博覧会
である。
万国博覧会
(ばんこくはくらんかい)とも呼ばれ、略称は
国際博
万国博
万博
(ばんぱく)など。英語では
EXPO
エキスポ
エクスポ
)とも称される。
目的
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国際博覧会条約によれば、「博覧会とは、名称のいかんを問わず、公衆の教育を主たる目的とする催しであって、文明の必要とするものに応ずるために人類が利用することのできる手段又は人類の活動。詳しくは二以上の部門において達成された進歩はそれらの部門における将来の展望を示すものをいう」
とされている。
国際博覧会の区分と手続き
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国際博覧会条約に基づく博覧会を行うには、自国の領域内において国際博覧会の開催が計画されている締約国の政府が博覧会国際事務局(BIE)に申請し、総会で承認される必要がある。
国際博覧会は会場の規模やテーマなどから、主に
登録博覧会
(登録博)と
認定博覧会
(認定博)の2つに大別されている(1988年の条約改正前は「一般博」と「特別博」に区分されていた)。
登録博は、二つの登録博覧会には少なくとも5年以上の間隔を置く決まりとなっている。開催期間は6週間以上6ヶ月以内である。出展に要する費用は各参加国が負担する。
認定博は明確なテーマを掲げた上で開催するもので、2つの登録博の中間期間に1つの認定博が開催できる。各参加国の出展に要する費用は主催者が負担する。会場規模は25ヘクタール以内で、一つの参加国に割り当てられる面積は1,000平米以内とされており、開催期間は3週間以上3ヶ月以内となっている。
国際園芸家協会が認定した「
国際園芸博覧会
」のうち大規模なものでBIEが認めたものと「
ミラノ・トリエンナーレ
」でBIEが認めたものは、「認定博(以前は「特別博」)」として国際博覧会と称することが出来ることとなっている。
一般的に国際博覧会は開催国政府が主催する事が多いが、政府以外が主催者になっても良いことになっている。ただし、国際博覧会条約の事務局である博覧会国際事務局(BIE)に国際博覧会開催を申請(立候補)出来るのは各国政府のみである。政府以外の団体が主催者となった場合、その主催者はBIE条約上、政府機関とみなされる。具体的には
2005年日本国際博覧会
(愛知万博、愛・地球博)の主催者の
財団法人
2005年日本国際博覧会協会
などがこれにあたる。BIE条約の非加盟国も、国際博覧会に参加することはできる。大規模な国際博覧会の場合、参加国はBIE条約の加盟国の数よりも多くなることが多い。また、BIE条約の非加盟国が国際博覧会開催を申請することも制度上は可能である。ただしその場合、申請と同時にBIE条約に加盟することが多い。日本は
日本万国博覧会
(大阪万博)の開催申請直前にBIE条約を批准した。詳細は
博覧会国際事務局
を参照のこと。
歴史
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様々な物品を集めて展示する博覧会(国内博覧会)は
1798年
フランス革命
の時期の
パリ
で初めて開催された。
1849年
までにパリで11回開催され、徐々に規模が大きくなっていった。同様の博覧会が
ベルギー
オランダ
など各国でも開催されるようになると
1849年
フランス
の首相が国際博覧会を提唱し、
1851年
に第1回国際博覧会が
ロンドン
で開催された。
初期の万博として、
クリスタル・パレス
(水晶宮)が造られた
ロンドン万国博覧会
(第1回、1851年)や
エッフェル塔
が建設された
パリ万国博覧会
(第4回、
1889年
)などが著名である。
スペイン
バルセロナ
でも
1888年
1929年
の2回開催されている。メイン会場は前者は
シウタデリャ公園
(バルセロナ要塞跡地)、後者は
モンジュイックの丘
であった。
アフリカ分割
がなされた
1880年代
以降は、欧米各国が国力誇示と
植民地
気運を高めるため母国やその植民地で競って開催した
植民地博覧会
も国際博覧会の一種である。
1883年
アムステルダム国際植民地貿易博覧会
1886年
植民地・インド博覧会
1894年
リヨン国際植民地博覧会
などをはじめ、
1924年
イギリス帝国博覧会
1933年
パリ植民地博覧会
など、
第二次世界大戦
後まで数十回開催された。
1880年
のメルボルン博覧会など、植民地内博覧会も各地で開催され、欧米
列強
に倣い20世紀初頭には日本も
朝鮮
台湾
で博覧会を開催した。
史上初の公式認定博(特別博)で初めて開催されたのは、
1936年
ストックホルム国際博覧会
である。
史上初の公式国際園芸博で初めて開催されたのは、
1960年
ロッテルダム国際園芸博覧会
である。
史上初の
公式マスコット
が登場したのは、
1984年
ニューオーリンズ国際河川博覧会
で、「
シーモア・D・フェア
(Seymore D. Fair)」である。
開催一覧
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2025年11月
開催年
国際博覧会の名称
開催地
詳細
主催
開催日数
会場坪数
入場者概数
写真
1851年
ロンドン万国博覧会
ロンドン
史上初の国際博覧会
クリスタルパレスを用いた
会場建物を建てた
民間協会
141日
26000
604万人
1853年
ニューヨーク万国博覧会
ニューヨーク
非公式の大会
民間協会
5か月
76000坪
125万人
1855年
パリ万国博覧会
パリ
フランス初の大会
政府
200日
51000坪
516万人
1862年
ロンドン万国博覧会
ロンドン
民間協会
171日
38000坪
621万人
1867年
パリ万国博覧会
パリ
政府
210日
208000坪
1020万人
1873年
ウィーン万国博覧会
ウィーン
オーストリア初の大会
日本(
明治政府
)が初参加
政府
186日
705000坪
726万人
1876年
フィラデルフィア万国博覧会(独立100周年記念)
フィラデルフィア
アメリカ初の大会
官民
159日
348000坪
986万人
1878年
パリ万国博覧会
パリ
政府
190日
227000坪
1610万人
1880年
メルボルン万国博覧会
メルボルン
オーストラリア初の大会
政府
477日
75625坪
133万人
1883年
アムステルダム国際植民地輸出博覧会
アムステルダム
非公式の大会
28か国参加の植民地博覧会
官民
5か月間
66550坪
140万人
1888年
バルセロナ万国博覧会
バルセロナ
スペイン初の大会
236日
1889年
パリ万国博覧会
パリ
エッフェル塔の完成の大会
政府
180日
327000坪
3235万人
1893年
シカゴ万国博覧会
シカゴ
民間会社
183日
775000坪
2754万人
1897年
ブリュッセル万国博覧会
ブリュッセル
ベルギー初の大会
1900年
パリ万国博覧会
パリ
パリオリンピック
と同時期
19世紀の最後の大会
政府
210日
327000坪
4768万人
1904年
セントルイス万国博覧会
セントルイス
セントルイスオリンピック
と同時期
20世紀の最初の大会
民間会社
185日
1518000坪
1970万人
1905年
リエージュ万国博覧会
リエージュ
民間会社
185日
1518000坪
1970万人
1906年
ミラノ万国博覧会
ミラノ
イタリア初の大会
1910年
ブリュッセル万国博覧会
ブリュッセル
1913年
ヘント万国博覧会
ヘント
1915年
サンフランシスコ万国博覧会
サンフランシスコ
民間会社
288日
960000坪
1883万人
1922年
ブラジル独立百年記念万国博覧会
リオデジャネイロ
非公式の大会
日本も独立記念式典にブラジル側から特使派遣要請あり、陸軍練習艦3隻を派遣、博覧会に日本館建設のうえ出品した
政府
1926年
フィラデルフィア万国博覧会(独立150周年記念)
フィラデルフィア
非公式の大会
民間会社
184日
1331000坪
650万人
1929年
バルセロナ万国博覧会
バルセロナ
1933年
シカゴ万国博覧会
シカゴ
初めてテーマが掲げられた大会
テーマは「進歩の一世紀」
民間会社
170日
516000坪
2257万人
1935年
ブリュッセル万国博覧会
ブリュッセル
150日
2000万人
1936年
ストックホルム国際博覧会
ストックホルム
史上初の認定博
17日
1937年
パリ万国博覧会
パリ
93日
870万人
1938年
ヘルシンキ国際博覧会
ヘルシンキ
フィンランド初の大会
1939年
ニューヨーク万国博覧会
ニューヨーク
340日
4500万人
リエージュ国際博覧会
リエージュ
ベルギー初の認定博
1947年
パリ国際博覧会
パリ
第二次世界大戦後の最初の大会
フランス初の認定博
1949年
ストックホルム国際博覧会
ストックホルム
リヨン国際博覧会
リヨン
ポルトープランス万国博覧会
ポルトープランス
発展途上国初の大会
ハイチ初の大会
1951年
リール国際博覧会
リール
1953年
ローマ国際博覧会
ローマ
イタリア初の認定博
エルサレム国際博覧会
エルサレム
イスラエル初の大会
1954年
ナポリ国際博覧会
ナポリ
1955年
トリノ国際博覧会
トリノ
ヘルシンボリ国際博覧会
ヘルシンボリ
1956年
ベト・ダゴン国際博覧会
ベト・ダゴン
1957年
ベルリン国際博覧会
ベルリン
ドイツ初の大会
1958年
ブリュッセル万国博覧会
ブリュッセル
186日
4150万人
1960年
ロッテルダム国際園芸博覧会
ロッテルダム
史上初の国際園芸博覧会
1961年
トリノ国際博覧会(統一百年記念)
トリノ
1962年
シアトル万国博覧会
シアトル
184日
964万人
1963年
ハンブルク国際園芸博覧会
ハンブルク
ドイツ初の国際園芸博覧会
1964年
ウィーン国際園芸博覧会
ウィーン
オーストリア初の国際園芸博覧会
ニューヨーク万国博覧会
ニューヨーク
非公式の大会
360日
5167万人
1965年
ミュンヘン国際博覧会
ミュンヘン
1967年
モントリオール万国博覧会
モントリオール
カナダ初の大会
185日
5031万人
1968年
サンアントニオ国際博覧会
サンアントニオ
アメリカ初の認定博
1969年
パリ国際園芸博覧会
パリ
フランス初の国際園芸博覧会
主な国際博覧会
編集
「区分」の定義は
#国際博覧会の区分と手続き
を参照。
開催年
名称
(通称・略称)
区分
詳細
写真
1970年
日本万国博覧会
(大阪万博)
一般博
アジア初の大会
日本初の大会
1971年
ブダペスト国際博覧会
特別博
社会主義国初の大会
ハンガリー初の大会
1972年
アムステルダム国際園芸万博
特別博
(大国際園芸博覧会区分)
1973年
ハンブルク国際園芸博覧会
1974年
ウィーン国際園芸博覧会
スポケーン国際環境博覧会
特別博
1975年
沖縄国際海洋博覧会
(沖縄海洋博)
アジア初の認定博の大会
日本初の認定博の大会
1980年
モントリオール国際園芸博覧会
特別博
(大国際園芸博覧会区分)
カナダ初の国際園芸博覧会の大会
1981年
プロヴディフ国際博覧会
特別博
ブルガリア初の大会
1982年
アムステルダム国際園芸万博
特別博
(大国際園芸博覧会区分)
ノックスビル国際エネルギー博覧会
特別博
1983年
ミュンヘン国際園芸博覧会
特別博
(大国際園芸博覧会区分)
1984年
ニューオーリンズ国際河川博覧会
(ニューオーリンズ万博)
特別博
公式マスコットを持った史上初の大会
リバプール国際庭園博覧会
特別博
(大国際園芸博覧会区分)
イギリス初の国際園芸博覧会の大会
1985年
国際科学技術博覧会
(科学万博、つくば万博 など)
特別博
プロヴディフ国際博覧会
1986年
バンクーバー国際交通博覧会
カナダ初の認定博の大会
1988年
ブリスベン国際レジャー博覧会
オーストラリア初の認定博の大会
1990年
国際花と緑の博覧会
(花の万博、花博)
特別博
(大国際園芸博覧会区分)
アジア初の国際園芸博覧会の大会
日本初の国際園芸博覧会の大会
1991年
プロヴディフ国際博覧会
特別博
1992年
セビリア万国博覧会
一般博
22年ぶりの登録博の大会である。
ジェノヴァ国際船と海の博覧会
特別博
ハーグ・ズータメア国際園芸博覧会
特別博
(大国際園芸博覧会区分)
1993年
大田国際博覧会
(テジョン万博)
特別博
韓国
初の大会
シュトゥットガルト国際園芸博覧会
特別博
(大国際園芸博覧会区分)
1998年
リスボン国際博覧会
特別博
ポルトガル
初の大会
1999年
昆明世界園芸博覧会
特別博
(大国際園芸博覧会区分)
中国
初の大会
2000年
ハノーヴァー万国博覧会
一般博
20世紀の最後の大会である。
2002年
ハールレマミーア国際園芸博覧会
特別博
(大国際園芸博覧会区分)
2003年
ロストック国際園芸博覧会
認定博
(大国際園芸博覧会区分)
2005年
2005年日本国際博覧会
(愛知万博、愛・地球博)
登録博
21世紀の初の登録博である
2006年
チェンマイ国際園芸博覧会
認定博
(大国際園芸博覧会区分)
タイ
初の大会
2008年
サラゴサ国際博覧会
認定博
21世紀のヨーロッパ初の大会である。
2010年
上海国際博覧会
(上海万博)
登録博
中国初の登録博の大会
2012年
麗水国際博覧会
(ヨス万博)
認定博
フェンロー国際園芸博覧会
認定博
(大国際園芸博覧会区分)
2015年
ミラノ国際博覧会
登録博
21世紀のヨーロッパ初の登録博の大会である。
2016年
アンタルヤ国際園芸博覧会
認定博
(大国際園芸博覧会区分)
トルコ
初の大会
2017年
アスタナ国際博覧会
認定博
カザフスタン
初の大会
2019年
北京世界園芸博覧会
認定博
(大国際園芸博覧会区分)
2021年
ドバイ国際博覧会
登録博
中東初の大会
アラブ首長国連邦
初の大会
2022年
アルメーレ国際園芸博覧会
(フロリアード2022)
認定博
(大国際園芸博覧会区分)
2023年
ドーハ国際園芸博覧会
カタール
初の大会
ブエノスアイレス国際博覧会
認定博
開催中止
2025年
2025年日本国際博覧会
(大阪・関西万博)
登録博
2027年
2027年国際園芸博覧会
(GREEN×EXPO 2027)
認定博
(大国際園芸博覧会区分)
ベオグラード国際博覧会
認定博
セルビア
初の大会
2029年
ウッチ国際園芸博覧会
認定博
(大国際園芸博覧会区分)
当初は2024年に開催予定だったが、延期された。
コーラート国際園芸博覧会
認定博
(大国際園芸博覧会区分)
2030年
リヤド国際博覧会
登録博
2031年
2031年国際園芸博覧会
認定博
(大国際園芸博覧会区分)
米国史上初の国際園芸博覧会
年表
2008年
スペイン
サラゴサ国際博覧会
日本での開催一覧
編集
開催自治体
来場者数
解説
1970年
大阪府
吹田市
64,218,770人
日本万国博覧会(大阪万博)
。BIEによるアジア初の登録博(一般博)。テーマは「人類の進歩と調和」。
1975年
沖縄県
本部町
3,485,750人
沖縄国際海洋博覧会
。海洋と科学をテーマにした特別博。沖縄県の日本本土復帰記念事業。テーマは「海-その望ましい未来」
1985年
茨城県
つくば市
20,334,727人
国際科学技術博覧会(つくば万博)
。科学技術をテーマとした特別博。テーマは「人間・居住・環境と科学技術」。
1990年
大阪府
大阪市鶴見区
23,126,934人
国際花と緑の博覧会
。AIPH承認・BIE認知のA1園芸博。テーマは「自然と人間の共生」。
2005年
愛知県
長久手市
瀬戸市
22,049,544人
日本国際博覧会(愛・地球博)
。人と自然の共生をテーマにした登録博。環境意識を世界に発信。テーマは「自然の叡智」
10
2025年
大阪府
大阪市此花区
29,017,924人
注釈 1
日本国際博覧会(大阪・関西万博)
。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。
11
2027年
神奈川県
横浜市
旧上瀬谷通信施設
目標約15,000,000人
注釈 2
2027年国際園芸博覧会
。テーマは「幸せを創る明日の風景 Scenery of the Future for Happiness」。2度目のA1園芸博。
12
その他
編集
1990年の
国際花と緑の博覧会
は、国際園芸家協会認定で博覧会国際事務局承認の国際博覧会である。
国際園芸・造園博の
ジャパンフローラ2000
淡路夢舞台
2000年
)や
浜名湖花博
浜名湖ガーデンパーク
2004年
)などの博覧会は海外からも参加しているが、国際博覧会ではない。BIE条約に基づいて政府が開催申請しBIEの承認を受け、政府およびその受託を受けた博覧会協会が中心になって運営するものが国際博覧会である。
かつては、国際博覧会には一般博と特別博(または国際博)の区別があったが現在は登録博と認定博となっており、愛知万博は特別博として申請中に制度が変わり登録博になった。詳しくは「
博覧会国際事務局
」と「
2005年日本国際博覧会
」の説明を参照のこと。
国際博覧会の担当官庁は基本的には開催国や地域を問わず
経済産業省
である(総括は
内閣
が行う)。ただし今まで国内で開催された特別博や今後開催される認定博の場合、テーマごとにその分野を担当する官庁が主導することになる。例えとして、
2006年
のチェンマイ国際園芸博は
国土交通省
農林水産省
が担当する。なお今まで国内で行われた総合的な博覧会(一般博、登録博)の場合は経済産業省が責任を持つが、政府代表の派遣や博覧会国際事務局との交渉や参加国招致と参加各国との調整などは
外務省
と共同で行い会場やパビリオンの建設は国土交通省や開催する
都道府県
などが分担した。
1996年
東京臨海副都心
で開催予定だった、
世界都市博覧会
は、国際博覧会条約上の「国際博覧会」には該当しない。開催主体は日本国政府ではなく東京都であり、BIEへの正式申請も行われなかった。
戦前日本と国際博覧会
編集
1873年
ウィーン万国博覧会
の日本館
日本に国際博覧会の存在が伝わったのは
1853年
であると考えられており、
別段オランダ風説書
を通じて
ニューヨーク万国博覧会
の開催と、前々年の
1851年
に同様の催しがロンドンでも開催されたことが伝えられた
13
。国際博覧会との直接的な接触が生まれたのは
1862年
ロンドン万国博覧会
からで、公式参加ではないものの、駐日イギリス公使の
オールコック
が収集した日本の品々が出品されたほか、開幕式には訪英中の
文久遣欧使節団
が出席し注目を集めた
14
日本が初めて参加したのは、幕末の
1867年
幕府
および
薩摩藩
佐賀藩
が参加した
パリ万国博覧会(第2回)
であり、維新後の新政府は
1873年
ウィーン万国博覧会
から公式参加を行った
15
。その前年予行演習として東京の
湯島聖堂
で初の官設博覧会(
湯島聖堂博覧会
)が開催され、それが
東京国立博物館
の始まりとなった
16
明治
大正
頃の国際博覧会では日本の
芸妓
が接待役を務め、この時紹介された
浮世絵
モネ
らフランスの画壇に影響を与えたことは広く知られている。これらが「
ジャポニスム
」と呼ばれたものである。日本の展示館は
1893年
シカゴ万国博覧会(第1回)
では
平等院
風のもの(
フランク・ロイド・ライト
に影響を与えたという説もある)や
1900年
パリ万国博覧会(第5回)
では
法隆寺
風のものなど伝統的様式で建設され、エキゾチックな印象を与えて好評を博したという。また
大橋翠石
が出品した猛虎の図の絵画は毛並みのリアルさなど東洋的芸術が評価され、優勝金牌を受賞した。しかし1900年のパリ万国博覧会では日本の出品物は酷評されてしまい、
明治政府
は輸出振興のために
デザイン
の必要性を認識し『図案』(雑誌)を発行するなど日本の
芸術
産業
にも大きなインパクトを与えた。
その後ウィーン万博の出展をきっかけに日本は多くの海外博覧会への出展を行い、国内では殖産興業策の一つとして
内国勧業博覧会
をはじめとして多くの博覧会が開催され万国博覧会開催への気運を盛り上げる事となった。
1928年
には国際博覧会条約を締結し、博覧会国際事務局(BIE)が設置され日本も調印したが批准せず非加盟国となった
15
日本での国際博覧会開催については最初の計画として
1885年
西郷従道
の提案により1890年開催の「
亜細亜大博覧会
」があったが実現に至らず
15
、次いで日露戦争の戦勝を記念して
1907年
には
1912年
4月から10月にかけて実質的な万国博覧会の計画となる「
日本大博覧会
」計画を決定しアメリカ等の各国が賛意を示したが、経費増大や準備の遅れから5年間延期され中止となった
15
。その後
1940年
東京
月島
晴海
)などを会場に
紀元2600年記念日本万国博覧会
および
東京オリンピック
を開催すべく準備が進められた。前売り券(12枚綴り一組10円
17
)も販売され、
勝鬨橋
は整備の一環で造られた
18
日中戦争
が激化したため、軍部の反対および参加国の減少が確実になったことなどで
1938年
に延期が決定し実質的に中止となった。
中止になった紀元2600年記念日本万国博覧会の前売り券は
1970年
の日本万国博覧会および
2005年
の2005年日本国際博覧会で使用可能であった。ちなみに日本万国博覧会では3077枚、2005年日本国際博覧会では48枚
19
使われたという。
先端技術と特許の取り扱い
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国威発揚と人類発展のために開催されるイベントであるため、万国博覧会への最先端の技術の出展に対しては最大限の便宜が図られる。有名な例としては、ほぼ全ての国家で国際博覧会での公開は、
特許
取得の拒絶理由の例外として認められる。
特に
欧州特許庁
においては、ほぼ唯一の例外規定となっている。
日本
においては
特許法
第30条第1項の規定の適用が受けられ、
新規性
違反の拒絶理由を回避することができる。
脚注
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脚注の使い方
注釈
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一般来場者数については、他の国際博覧会との比較のため併記しない
有料来場者数目標については、他の国際博覧会との比較のため併記しない
出典
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外務省:国際博覧会(万博):「国際博覧会条約」抜粋
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www.mofa.go.jp
2021年12月4日閲覧。
ブラジル独立百年祭
外務省
山科禮蔵
サンパウロ人文科学研究所
持続可能性をテーマにした「ドバイ万博」とSDGs|大阪・関西万博とSDGs【第3回】
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講談社SDGs by C-station
講談社
2024年6月8日閲覧。
“21世紀の最初の登録万博は、2005年の「愛・地球博」です。”
Expo 1970 Osaka
”.
BIE
2025年10月27日閲覧。
Expo 1975 Okinawa
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BIE
2025年10月27日閲覧。
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BIE
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BIE
2025年10月27日閲覧。
AIPH History – 1990 Osaka (A1)
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AIPH
2025年10月27日閲覧。
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BIE
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BIE
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2027年国際園芸博覧会 開催概要
”.
2027年国際園芸博覧会協会
2025年10月27日閲覧。
吉田(1985)、p.134.
吉見(2010)、pp.115-120.
外交資料に見る日本万国博覧会への道
- 外務省
世紀の祭典 万国博覧会の美術
東京国立博物館ニュース第666号 2004年7-8月号
暮沢等 2018
, p.
45.
暮沢等 2018
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39.
100年来の夢、五輪で結実 東京湾岸で国家イベント
日本経済新聞
2014年
3月8日
閲覧
参考文献
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吉田光邦 編『図説万国博覧会史』思文閣出版、1985年3月。
ISBN
4-7842-0393-1
吉見俊哉
『博覧会の政治学』講談社〈講談社学術文庫〉、2010年。
ISBN
978-4-06-291993-7
暮沢剛巳、江藤光紀、鯖江秀樹、寺本敬子『幻の万博』青弓社、2018年。
ISBN
978-4-7872-7414-4
関連項目
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国際博覧会一覧
博覧会国際事務局
博覧会
日本万国博覧会
2025年日本国際博覧会
万博マスコット
外部リンク
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大阪万博公式サイト
(2025年大阪万博)
博覧会国際事務局(BIE)
(仏・英語)
博覧会 近代技術の展示場
国立国会図書館電子展示会
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乃村工芸社
EXPO MUSEUM
(英・西・伊・中国語)
経済産業省 国際博覧会
国際博覧会(万博)|外務省
「万国博覧会とは?」
「過去の万国博覧会」
「国際博覧会条約(抜粋)」
2015年ミラノ国際博覧会
国際博覧会一覧
博覧会国際事務局
(BIE)
BIE以前の認定博覧会
ロンドン 1851
パリ 1855
ロンドン 1862
パリ 1867
ウィーン 1873
フィラデルフィア 1876
パリ 1878
メルボルン 1880
バルセロナ 1888
パリ 1889
シカゴ 1893
ブリュッセル 1897
パリ 1900
セントルイス 1904
リエージュ 1905
ミラノ 1906
ブリュッセル 1910
Turin 1911
ヘント 1913
サンフランシスコ 1915
バルセロナ 1929
Seville 1929
シカゴ 1933
BIE認定
一般博覧会
ブリュッセル 1935
パリ 1937
ニューヨーク 1939–40
ポルトープランス 1949
ブリュッセル 1958
シアトル 1962
モントリオール 1967
大阪 1970
セビリア 1992
ハノーヴァー 2000
愛知 2005
上海 2010
ミラノ 2015
ドバイ 2021–22
大阪 2025
リヤド 2030
BIE認定特別博覧会
ストックホルム 1936
ヘルシンキ 1938
リエージュ 1939
パリ 1947
ストックホルム 1949
リヨン 1949
リール 1951
エルサレム 1953
ローマ 1953
ナポリ 1954
Turin 1955
ヘルシンボリ 1955
ベト・ダゴン 1956
ベルリン 1957
トリノ 1961
ミュンヘン 1965
サンアントニオ 1968
ブダペスト 1971
スポーケン 1974
沖縄 1975
プロヴディフ 1981
ノックスビル 1982
ニューオーリンズ 1984
プロヴディフ 1985
筑波 1985
バンクーバー 1986
ブリスベン 1988
プロヴディフ 1991
ジェノヴァ 1992
大田 1993
リスボン 1998
サラゴサ 2008
麗水 2012
アスタナ 2017
ブエノスアイレス 2023
(中止)
ベオグラード 2027
BIE認定
園芸博覧会
AIPH
フロリアード 1960
ハンブルク 1963
ウィーン 1964
パリ 1969
アムステルダム 1972
ハンブルク 1973
ウィーン 1974
モントリオール 1980
アムステルダム 1982
ミュンヘン 1983
リバプール 1984
大阪 1990
ズータメア 1992
シュトゥットガルト 1993
昆明 1999
ハーレマーメール 2002
ロストック 2003
チェンマイ 2006–07
フェンロー 2012
アンタルヤ 2016
北京 2019
アルメーレ 2022
ドーハ 2023-24
横浜 2027
ウッチ 2029
コーラート 2029-30
ミネソタ 2031
BIE認定
ミラノ・トリエンナーレ
#5 1933
#6 1936
#7 1940
#8 1947
#9 1951
#10 1954
#11 1957
#12 1960
#13 1964
#14 1968
#17 1988
#18 1992
#19 1996
#21 2016
英語版
#22 2019
英語版
#23 2022
英語版
#24 2025
BIE非認定
アフリカ
Cape Town 1877
Kimberley 1892–93
Johannesburg 1936–37
アジア
カルカッタ 1883–84
Hanoi 1902
Nanking 1910
Semarang 1914
Hangzhou 1929
台北 1935
名古屋 1937
瀋陽 2006
欧州
London 1756
Dublin 1853
Manchester 1857
Porto 1865
Stockholm 1866
London 1871–74
Lyon 1872
ウィーン 1873
Amsterdam 1883
Liverpool 1886
ロンドン 1886
Copenhagen 1888
Glasgow 1888
Frankfurt 1891
Prague 1891
Lyon 1894
Oporto 1894
Berlin 1896
Stockholm 1897
Glasgow 1901
Cork 1902
London 1905
London 1906
Marseille 1906
Dublin 1907
London 1908
Zaragoza 1908
ロンドン 1910
Dresden 1911
London 1911
London 1912
Lyon 1914
Cologne 1914
London 1914
Kristiania 1914
Malmö 1914
London 1921
Marseille 1922
Gothenburg 1923
British Empire Exhibition 1924–25
Antwerp 1930
Stockholm 1930
Paris 1931
Porto 1934
Glasgow 1938
Stockholm 1943
北米
New York City 1826–97
ニューヨーク市ブライアント・パーク 1853
Atlanta 1881
Louisville 1883–87
New Orleans 1884
Atlanta 1887
San Francisco 1894
Atlanta 1895
ナッシュビル 1897
Omaha 1898
Buffalo 1901
Charleston 1901–02
Portland, Oregon 1905
Jamestown 1907
Seattle 1909
Knoxville 1913
San Diego 1915–17
Bronx 1918
Philadelphia 1926
San Diego 1935–36
Dallas 1936
Cleveland 1936–1937
Dallas 1937
San Francisco 1939–40
ニューヨーク市 1964–65
オセアニア
Geelong 1862
Melbourne 1866
Sydney 1870
Melbourne 1875
Brisbane 1876
Sydney 1879
Adelaide 1887
Melbourne 1888
Dunedin 1889
Christchurch 1906
Auckland 1913–14
Dunedin 1925
Wellington 1939–40
南米
Santiago 1875
Buenos Aires 1910
リオデジャネイロ 1922-23
ミラノ・
トリエンナーレ
#1 1923
#2 1925
#3 1927
#4 1930
#15 1973
#16 1979-82
#20 2001-04
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