Synopsis
経営難の店主がインドから安価な抗がん剤を密輸し、白血病患者を救う実話を基にした感動の中国映画。社会問題を引き起こし、医療制度改革につながった。
映画概要
『我不是薬神』(英語題:Dying to Survive)は、2018年に公開された中国のコメディドラマ映画。文牧野の長編映画監督デビュー作である。寧浩と徐峥がプロデュースし、徐峥が主演を務めた。2004年に実際に起きた、中国の白血病患者ル・ヨンがインドから安価な抗癌剤を1000人以上の患者のために購入した実話に基づいている。2018年6月19日に上海国際映画祭でプレミア上映され、7月5日に中国で公開された。
ストーリー
程勇(徐峥)はインドの健康食品を販売する店主で、経営は低迷しており、父親の脳手術に多額の費用が必要で、元妻は息子を引き離そうとしている。ある日、厚い手術用マスクを着けた白血病患者の呂受益(王伝君)が現れ、インドから安価なジェネリック薬「イマチニブ」を密輸するよう依頼する。特許保護によりスイス製のブランド薬は高価で、中国の患者のほとんどが負担できない一方、インドでは同じ効果のジェネリック薬が数分の1の価格で入手可能だった。
程勇は当初は利益目的で取引を引き受け、チームを結成して薬の密輸を始める。やがて彼は大金を得るが、治療費に苦しむ患者たちの姿を目の当たりにし、道徳的な覚醒を経験する。中国当局が製薬会社の圧力を受けてジェネリック薬の取り締まりを強化すると、程勇は自分を守ることと、彼に依存する何千人もの患者の命の間で選択を迫られる。
主要キャスト
| 俳優 | 役名 | 説明 |
|---|---|---|
| 徐峥 | 程勇 | 店主からジェネリック薬の密輸者へ |
| 王伝君 | 呂受益 | 程勇を勧誘した白血病患者 |
| 周一囲 | 曹斌 | 薬取引を捜査する刑事 |
| 譚卓 | 劉思慧 | シングルマザー、患者家族 |
| 楊新鳴 | 劉牧師 | キリスト教信者の白血病患者 |
| 章宇 | 彭浩 | 農村出身の患者、「黄毛」の愛称 |
興行収入と社会的影響
『我不是薬神』は公開初日に中国の興行収入1位となり、プレビュー上映を含めて4,971万ドルを記録。公開週末終了時点で1億9,958万ドルを稼ぎ、当時の中国映画史上4番目の大記録となった。最終的には31億元(4億5,300万ドル)を超え、2018年中国映画興行収入第3位となった。豆瓣(Douban)での評価は9.0と、この10年で最も高く評価された中国映画の一つである。
本作は興行収入を超えた社会的影響を与えた。中国の医療費と医薬品価格に関する全国規模の議論を巻き起こし、李克強首相が映画を引用して「抗癌剤の値下げを急ぎ」「家族の負担を軽減する」よう規制当局に訴えた。これにより、抗癌薬価格の大幅な引き下げと、より多くの医薬品の国家保険プログラムへの組み込みが実現した。
主な受賞歴
| 年 | 賞 | 部門 | 受賞者 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 2018 | 第55回金馬奨 | 主演男優賞 | 徐峥 | 受賞 |
| 2018 | 第55回金馬奨 | 新人監督賞 | 文牧野 | 受賞 |
| 2018 | 第55回金馬奨 | 脚本賞 | 韓家女、鍾偉、文牧野 | 受賞 |
| 2018 | 第14回長春映画祭 | 作品賞 | 我不是薬神 | 受賞 |
| 2019 | 第38回香港電影金像奨 | 両岸華語映画賞 | 我不是薬神 | 受賞 |
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